

1968年製 Martin D-28 の入荷です。
それなりに調整は入っておりますが、トップ、サイドバックともにノークラック(クラックの修理跡がないこと)で、非常にいい状態です。D-28はこの年、1959本生産されており、そのうちの1本となります。ハカランダサイドバックは翌年の69年で終了することとなり、それ以降のものとは価値が大きく異なってきます。状態の良いマーチンのヴィンテージに出会えることは、私自身永らくマーチンギターの輸入総代理店で働いてきたこともあり、なんとも言えない安らぎを覚えます。




ピックガード上部に、ピッキングによる若干の塗装剥がれがあり、永年の使用感を感じさせます。ピックガードは一度張り替えられておりますが、ピックガードの上から塗装を施してあり、当時の塗り込みガードの雰囲気が良く出ています。
ネックは指板調整の後、フレット交換されており、弦高は6弦12Fで2.5mm, 1弦12Fで2.0mmとフィンガーピッカーにとっても理想的な弦高に調整してあり、ネック状態も綺麗なストレートです。
ヘッドの角が丸まっている通称『丸ヘッド』と呼ばれる、典型的なヘッドシェイプです。ナットとサドルは質の高い象牙に交換されております。ペグはPAT.PEND.U.S.Aの刻印が入っているオリジナルのグローバーペグです。
1967年からネックにはSQロッドと呼ばれる四角柱の鉄心が仕込まれており、鉄心の中は空洞であることから、音の伝達性が優れており、ネック振動の減衰が遅く、このころの仕様は太い音がすると言われております。


サイドバックのハカランダの木目は、60年代後期には珍しく綺麗な柾目で、45かと思うほどです。非常に上質なハカランダが使われています。
内装が緑の、オリジナルのケースが付属しています。


質の高いハカランダのヴィンテージギターをお探しの方におすすめです。
販売価格\658,000