2013年03月16日

恐るべし、Kawakami Guitars

 2月の終わりに、岐阜県可児市に工房を構える川上秀穂氏を訪ねました。LAST GUITAR設立のご説明と、取扱のお願いが主な目的でしたが、奥様共々暖かく迎えていただき、励ましの言葉もいただき有り難かったです。
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 ヤイリギターを定年まで勤め上げ、その後Kawakami Guitarsを設立し、自分のギター製作を始めた川上秀穂氏。ヤイリ在籍時より、リッチー・ブラックモアモデル、ポール・マッカートニーモデルを始め、ミュージシャンモデル全般の製作を手がけ、K.Yairiギターの黄金時代を作りました。

 工房を見せていただきましたが、工具が年季の入った工具が整然とならべられており、ギター製作に携わった50年の月日の重さを感じました。現在は年間2,3本のギターをとにかく手をかけて仕上げています。 独立後、自身の妥協を許さないギター作りは更に高みへと達し、リッチー・ブラックモアにいたってはKawakami Guitars以外のアコースティックギターは手にしないほどであります。
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 今回のギターはその最高峰のレベルを見せつけるにふさわしいギターで、細部までこだわりに満ちあふれています。
NWとは、ニューウェーブの意味で、この特徴的なボディシェイプを表しています。
45は言わずと知れたマーチンの45グレードを意識しております。
トップはAAAグレードのアディロンダックスプルース、バックにはホンジュラスローズウッドを配しております。ハカランダなき今、現状では最高の組み合わせと言えます。

 ピックガードのコア材はトップに埋め込んであり、その上に面取りしたセルロイドのピックガードを貼り、更に塗装を施してあるため、高級感があります。

 アバロンパールのパーフリングもセンターにターコイズが埋め込んであったり。指板のインレイは真鍮で縁取りしてあったり、気が遠くなるほどの手がかかっております。

 ナットサドルは象牙が使われており、リッチな場音を奏でます。
まさに川上さん流の45の解釈です。

是非手に取っていただきたいギターです。
posted by LAST GUITAR at 14:13| Comment(0) | 入荷情報
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