

東京都杉並区の浜田山に工房を構えるHUMPBACK ENGINEERINGの代表戸田高弘氏によって、ジャパンヴィンテージの銘器を、現代的なハイエンドギター並の演奏性へカスタマイズすることで蘇らせる企画"Reborn"シリーズの最新入荷です。
今回はジャパンヴィンテージとしてファンも多い1980年製の銘器Tokai ST-50 Springy Soundです。ローズ指板の'64 Original Mode“OLDIESオールディーズ”lシリーズの中のスタンダードモデルで、カラーはMRR(メタリックレッド)です。本家フェンダーでいうとキャンディーアップルレッドにあたるカラーで、下地にシルバーを吹いてから赤を吹く2層構造になっています。重量3.56kgと軽めで、ネックのハードメイプルの木取りは柾目から板目に変わって行く感じの、本家フェンダーではリフテッドと呼ばれる木取りです。ボディー材はアルダーが使われています。
ピックアップに関しては現行品で、ボディの鳴りを最大限に生かすことが出来るものがあれば換えるというのがコンセプトですが、今回はオリジナルのピックアップが非常に良いサウンドを出しているので、オリジナルを生かしています。1980年当時の本機種に使われたピックアップはSTホットと呼ばれ、オールディーなリリカルサウンドをハイコストパフォーマンスで実現した傑作ピックアップで、アルニコ(アルミ、ニッケル、コバルトの合金)を使い、パラフィン含浸処理を施す事でノイズを押さえた、当時としては国内最高級クラスのピックアップでした。




今回新しい試みとして、ボディのレリック加工を行い、オールド感を演出しました。今後はアップチャージの対象となりますが、今回はお試しということでアップチャージはしていません。更に、今回、ネック裏の塗装が傷んでいたこともあり、ネックをラッカーでリフィニッシュしました。ネック握り心地が良く鳴ったのは勿論ですが、ネック振動の具合が良くなり、更に太いサウンドになった気がします。
モディファイの内容をまとめますと
フレット をJescar 43080 Stainless (JD6230に対応)に交換
ナットをタスクへ
サーキット交換とローノイズ加工
PG裏シールド加工
ポット、スイッチ交換
ペグをGotoh SD91へ交換 Directron NOSセラミックコンデンサ 0.05uを使用
トレモロのスプリングをRawVintageスプリングへ
ボディをレリック加工
ネックリフィニッシュ(ラッカー)
さらにいつも通りReborn シリーズの肝である1mm以下の弦高セッティングを余裕で実現する、高精度のフレットワークを施しています。
ケースは当社オリジナルの人気セミハードケースLasting EGC-120 Brown/Ivory(市販価格\12,960)
が付属致します。
販売価格¥138,000(税込)
Lasting EGC-120 Brown/Ivory 付き


